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明野・三澤農場の今

2002年6月

グレイスワイン明野農場開園
新しく拓した明野農場で4月に植樹したブドウは、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シャルドネの5種類です。


(植樹直後の明野農場)

来年春に、第二期の植樹を行い、本年と合わせると栽培面積は、約8ヘクタールになります。
世界の銘醸ワインと肩を並べ、産地個性が光るような日本のワインを造り出すためには、なによりブドウのポテンシャルを高める必要があります。明野農場で目指していることは、ポテンシャルの高いブドウ、すなわち糖、酸、ミネラルの凝縮した、豊潤なブドウの確保です。私共は、約12年前から、勝沼町鳥居平地区や菱山地区で、欧州系ワイン専用品種の栽培に着手し、その結果、国際ワインコンクールでの金賞受賞などの高い評価を得ることが出来ました。日本での高品質ワインづくりを確信してきています。が、その栽培面積は、1.2ヘクタールと狭い面積でした。明野農場は21世紀のグレイスワインの姿です。品位の高いブドウの収穫を思い描きながら、その第一段を踏み出しました。


(植樹直後)

2002年11月

明野でも初めての結実

今年4月に開園植樹祭を行ったばかりの明野農場でも、昨年からポットで養生した苗なので、いくつかの樹に果房がなりました。普通は樹を強く育てるため、1年目の果房を切り落とすのですが、明野での成熟タイミング、果実品質を確かめるために少し育ててみました。
その結果は、糖度が十分に成熟すること、しかも、酸とのバランス、醸造過程に大きな影響を与えるpHの値などが勝沼地区よりも良好で、明野農場の今後に大いに自信をもてるものでした。


(一番上のワイヤーの高さは180cmで、30cm程の苗木がここまで伸びた


(初結実した明野のメルロ)

■今年のぶどうの出来具合は■
2002年のブドウは豊作で、成熟がよく、全般に良好なヴィンテージだったと言えるでしょう。7月後半からのヴェレーゾン入り(着色・成熟期)以降8月下旬まで雨がほとんど降らず、温度も高かったので、病気がまったくなく、成熟も早くなりました。収穫日は、メルローが9月1日、シャルドネが2~10日、カベルネ・ソーヴィニヨンが20日と、昨年よりも数日、平年に比べると半月ほども早めでした。各品種とも、糖度、酸とのバランス、色づきなど合格点を十分こえるものでした。ただ厳密にいえば、凝縮感にやや物足りなさがあるかもしれません。これは、果実肥大期(6月後半~7月前半)が高温で、やや降水量が多かったので、果房・果粒がかなり大きくなったためです。生食用ブドウの農家にとっては収量が増えて大喜びなのですが、ワイン用のブドウは量よりも質、小さな粒のほうが好適なのです。収穫量という点では、シャルドネが大幅に増えました。これは従来キュヴェ三澤の原料となってきた菱山地区に新しく増やした畑の樹が結実期を迎えたのと、鳥居平農場の樹が完全に成木となったからです。品切れ期間が長かったシャルドネの商品をだいぶ増やすことができるでしょう。また、赤ワイン用ブドウの収穫時機の決定にあたっては、糖、酸、pHの測定、目視による色づきの判断、試食によってタンニンの成熟度の判定などとならんで、フェノール量の測定を今年から取り入れました。病気を恐れて早めに収穫するというレベルを完全に乗り越えることができるようになったので、より最適な成熟タイミングでの収穫へとさらに前進していく一助なのです。(H.A.)