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明野・三澤農場の今

2014年1月

“原点”を忘れずに

収穫が終わり一段落した12月の初旬に、その年のブドウ栽培とワインづくりを総括する為、社長・栽培醸造部長・醸造スタッフ・栽培スタッフを交えて総括 会議を行います。

この会議の目的の一つは栽培方針や気象条件が、ブドウの生育や品質・収量にどのような影響を与えたかということを気象データや各種の分析データを用い、多くの人の意見を交えてディスカッションすることで適切に評価することです。
そしてもう一つ重要なのが、翌年更には将来に向けてより建設的な目標設定並びに栽培の方針を立てることです。栽培スタッフは年間を通して現場でブドウに関わっているため、一面では農場のブドウの状態や長所・課題を把握していると云えますが、反面“木を見て森を見ず”に傾きがちで、見方が狭小に偏ってしまうこともあります。恐ろしいのはその視点から抜け出せずに目標や栽培方針までもがいつの間にか、現状をベースにしたものに留まってしまいがちだということなのです。

こうした会議の場が最も基本的でブレることのないテーマ。即ち醸造用ブドウとして高品質なブドウを最適にして収穫すること。そしてそれを抜本的な視点で改善してゆく為の方針(例えば樹間や結果母枝の高さはベストか?各々の栽培管理のタイミングはベストか?など)は何か?“原点”に立ち返る機会になるのです。

      


(凍てつく早朝のメルロの畑)


妥協を排し、高みを目指す。
私達栽培スタッフは新たな年へ向け、これまでの経験や知恵を生かし、原点に立ち返ったワインづくりへと力を結集してゆきます。
(潮上史生)

2014年2月

甲州種を引き継ぐ

甲州種の優良樹の穂木を分けて頂くために農家さんの畑へ伺いました。優良母樹を探し求めるのもヴィンヤード・マネージャーとしての重要な仕事です。三澤農場内では優良系統選抜が基本になりますが、これまでも甲州種を栽培している各地の農家さんから優良と思われる穂木を分けて頂いてきました。農場の垣根式甲州種は、こうした穂木を含めて、幾つかの台木品種に接木したものがベースになっています。
勿論、新たらしい甲州を探し求める実生栽培も今も地道に継続しています。

今回訪れたのは、風通しの良い平地で日照条件には恵まれていますが、それ以外には立地の面で優位性があるとは思えない3反歩ほどの棚の畑でした。周りにも幾つか甲州種の畑が点在していますが、その畑の甲州種は樹齢が30年近いことも相まって、樹勢が落ち着いており、糖度が非常に高いとのこと。聞けば若木の頃から糖度が高く品質も安定していたそうです。
反面それを栽培する農家さんや甲州種を取り巻く環境はこの30年の間に大きく変化してきました。今でこそ甲州種はワイン用として引く手数多ですが、一時期はワイン用としても買い手がつかず、已む無く二束三文でジュース用として引き取ってもらっていた時期もあったそうです。近年になり縁あって弊社が仕入れさせて頂くことになり、主にグレイス茅ヶ岳に向けられる良質な甲州ワインの原料として重要な役割を果たしています。
そんな厳しい市場環境の変化の中、改植をせず樹を守り続けてきたのは、恐らくその農家さんの甲州種への思いと優良樹を絶やしたくないという思いがあったのでしょう。
日本の農業従事者の高齢化は大きな問題ですが、やはりその方も高齢であり跡継ぎも居ないとの話を聞き、畑と樹の行く末を案じました。そして現実にこのような畑や樹は至るところにあるのです。

先に記した通り農場内では、垣根式甲州種には各地の農家さんが守り続けてきた樹も受け継いでいます。垣根式甲州種と自社農園の発展、更にはそれを含めた山梨というワイン産地を維持・発展させて行く為には、存続の危機にあるとも云ってもいいこのような農家さんや畑・樹との共栄無くしてはあり得ないのです。
非常に大きな問題である為、1人1社で解決できることではありませんが、せめてこれまで守られてきた優良な甲州種の遺伝子を残すこと、そして信念を持ちブドウ栽培を継続してゆくことの大切さを改めて思いました。

  

2014年3月

記録的な大雪

晩冬から初春にかけての南岸低気圧は度々大雪をもたらしますが、この2月には急速に発達したそれが2度の「春の大雪」をもたらしました。
その内2月14日からの大雪はご周知の通り、山梨を含む関東甲信越から北海道にかけての広範囲に記録的な大雪と被害をもたらしました。甲府では114㎝、三澤農場のある明野町では130㎝程の降雪だったと思われますが、前週に降った雪が20~30㎝残っていました為、最大で1.6m程の積雪になりました。過去には40~50㎝程の積雪は有りましたが、これは経験したことのない大雪です。

この大雪の後、多くの方々からご心配をいただきましたが、現在確認できている事としては農機具を格納する小屋が半壊(幸いにして中の農機具は無傷です)している以外、ブドウ樹・垣根設備への被害と呼べるものは無さそうです。垣根式栽培の為、雪の重みによる樹や設備へのダメージを受けにくい為でしょう。
寧ろブドウ樹そのものへの影響という点については、雪に埋もれることで非常に厳しい今冬の寒気に浅い根や剪定後の切り口が曝されず、乾燥からも守られるということから凍害を受けにくくなること、更にはこれから気温が上昇し根の活動と樹液流動が始まる前に土壌中に十分な水分があるということで、植物の順調な生理を促し萌芽が揃うという好影響に繋がることも考えられます。


(大雪後4日目のメルロの畑)


(大雪後4日目 プティヴェルドの畑と八ヶ岳)

いずれにしても経験したことのない大雪でしたので、生育にどう影響を与えるかは、しばらくの間注意深く観察する必要があります。

さあいよいよ3月を迎えます。
緩んできた寒気と減ってゆく残雪から、少しずつ春の到来を感じる中、大雪によって遅れている剪定作業を急いでいます。

2014年4月

春を迎える準備をしています

三澤農場の立地は実に様々な季節感をもたらしてくれます。 標高700mが昼夜の寒暖差を生みだします。南の甲府方面から北の八ヶ岳に向かって、南風が吹き始めたかと思えば、遮るものが何もない八ヶ岳から突如として冷たい北風が吹きつけてくると云った風に、特にこの時期は1日の中でも気温差が大きくなります。

それによって朝は冬のような出で立ちで作業を始めるのですが、太陽が高くなるに従い薄着になり、穏やかな日中の作業では汗ばむような時すらあります。同じように地表でも霜柱が立っているそのすぐ隣に春の野の花や新芽が出ているといった風に、モノトーンに近い冬の景色から徐々に色彩が増えてくる季節に変わってきています。

そんな中ブドウ樹も樹液流動が活発になり、剪定後の枝の切り口からブドウの涙と云われる樹液が滴り、萌芽への準備が着実に進んでいる事を教えてくれます。そしてこの時期の大事な作業と云えば結果母枝の誘引。これが完了すればひとまず萌芽への準備は整います。

それともう一つ、萌芽までに済ませなければならない大事な作業が苗植えです。この春も未だ植栽が済んでいない区画にカベルネ・ソーヴィニヨンを新植、一部のシャルドネの区画を甲州へ改植、自根のメルロを台木苗に改植など実に800本程の苗植えを予定しています。
このような纏まった苗植えの他にも例えば虫による食害や何らかの理由による枯死、優良クローン(甲州では系統と呼んでいます)や三澤農場の土壌にあった台木品種への改植など、将来に向けて品質・収量をボトムアップする為に苗植えをしてゆきます。

急速に春の陽気に包まれ始めた三澤農場ですが、苗植えが終わるまでは春本番はもう少し待って欲しい・・・そんな4月の始まりです。

2014年5月

さらなる成熟へ向かう垣根甲州

萌芽が始まりました。 大雪や厳しい寒さが遥か昔のように感じる4月の暖かさによって、当初遅いと思われていた萌芽も平年並みかやや早い時期となりました。

その萌芽と時を同じくして、農場では一部の区画をシャルドネから甲州へ転換する為、大規模な改植計画の最終段階(3年計画の最終年)が行われていました。三澤農場での垣根式甲州種栽培は今年で10年目を迎えますが、この改植をもってひとまず大規模な甲州種の新植や改植は終了します。

まだまだ発展途上であることは間違いありませんが、この間には蓄積された経験やノウハウがあります。以前に比べると、例えば樹を植える際の樹間をどの位にするか、系統・台木の組み合わせとその品質や収量、更には熟期が早いか遅いかといった基本的なブドウの性状を決定づける要素を予測することができるようになっています。同時に栽培管理面でも少しずつ技術や方法を確立出来ていていることから試験的な取り組みが少なくなっていることもあり、これから更に成熟した“キュヴェ三澤明野甲州”のブドウをつくることが出来ると確信しています。

ブドウは永年性の果樹であるが故に、一度植えた樹を植え替えると云う事は、時間的・物質的なロスや多大な労力が必要になるなど経営的に考えてもマイナスの要素が多いものです。それでも改植をするということには、そのマイナスを超越する思想や目的があるからなのです。そこにグレイスの目指す自社農園の在り方やワインづくりの方向性が込められているということを、是非皆様にもお伝えしたいと思います。

2014年6月

環境への配慮も忘れずに

木々の緑も目に鮮やかな新緑から次第に濃い緑色に変わってきましたが、それに合わせるようにブドウ樹の新梢の伸びも勢いを増してきました。

萌芽からの1ヶ月少々の間、私達の作業はまだブドウ樹そのものを管理するということはなく、垣根設備を点検し必要な補修を完了させたり、農場周辺の草刈りをしたり、また圃場から雨水が滞りなく排水されるよう排水溝を清掃したりなど、これから始まる農繁期に向けてのウォーミングアップのようなものでした。そして大方の新梢の花穂(かすい・房になる小花の集まり)が確認できる5月下旬頃を待って、芽かき・誘引といった実作業に取り掛かかっていきます。

こういった栽培管理のサイクルは基本的に年毎に変わることはありません。しかしブドウ栽培に対する取り組みには現状維持ということはなく、毎年毎年が新たな挑戦です。

今年の新たな取り組みの一つは減農薬。性フェロモンを利用した昆虫トラップを仕掛けたり、特定農薬※に認定されている殺菌水を使用するなど、品質を追求することは勿論のこと、より安全で周辺環境にも配慮したブドウ栽培を目指してゆきます。

開園から13年目を迎えた三澤農場、ブドウ樹の成木化と共に私達も少しずつですが成長していると感じられます。今年の生育シーズンも予期せぬことが起こるでしょうが、常に挑戦する気持ちを持つと共に自信を持ってブドウ樹の生育を見守ってゆきます。

※特定農薬:その原材料に照らし農作物等、人畜及び水産動植物に害を及ぼすおそれがないことが明らかなものとして農林水産大臣及び環境大臣が指定する農薬。食酢や重曹などもこれに含まれる。

2014年7月

良いブドウを得る為に

梅雨というよりは夏の雷雨を彷彿とさせる降雨。各地から集中豪雨のニュースが聞こえる中、山梨県内でも一部のブドウ産地に降雹による少なからぬ被害が出ています。そんな中でも気象条件に恵まれた明野では降雨の時間が短く、雨が上がればすぐに青空が広がるので、ブドウは健全さを保ちます。ちょうど、開花結実期~果粒肥大期を迎えています。

生育シーズンは萌芽してから収穫まで半年にも届きません。しかし、前半である栄養成長期(果実を成熟させる為のソースとなる葉群を茂らせると同時に、果実の中の種子を完成させるまでの期間)の内の6~8月に殆どの重要な作業が集中します。所謂キャノピーマネージメント(樹冠管理)と云われる、芽かき・誘引・摘芯・房づくりといった作業ですが、限られた時間と労力の中でこれらを適切にできるかが果実の成熟に直結してゆきます。私達がブドウの生育に直接的に介入し、キャノピーを完成させることが出来るのはこの3カ月だけであり、タイミング良くこれらの作業を行うことで、あとはブドウが自然に 成熟するのを待ちます(勿論それ以外にも除葉といった果実の特徴を左右する作業、間接的には雨除け張りや果汁分析といった重要な作業も多々あります)。そしてその間の気象条件が果実に反映され、その年の特徴となるのです。

ではそれ以外の期間が重要でないかと云えば勿論そんなことはありません。寧ろこの3カ月をどのように生育させ、関わってゆくかということに目を向けながら、年間を通じた畑やブドウ樹に対する関わりがあります。

私達が良いブドウを育てるというよりは、良いブドウを得るには私達がどのようにブドウ樹に関わるのか。

今年も予断ならぬ天候が続きそうですが、絶えずこのことを考えながら、気を緩めずにブドウの管理に励んでいます。

2014年8月

もうすぐヴェレーゾンです。

7月22日ころに梅雨明けした関東甲信地方。最近の傾向では局地的に大雨が降ることが 多いのですが、山梨県では梅雨の期間こそ平年より4日長かったものの、大雨は少なく、比較的コンスタントな降り方で降水量は187.5㎜(6・7月韮崎市)と平年を下回る降水量となりました(平年282mm)。
一方日照時間はほぼ平年並み。そんな中で極一部に病気が発生しているものの、ブドウは概ね健全な生育を続けています。萌芽・開花からの早めの生育の流れはそのままに、間もなくヴェレーゾンに突入します。それと時を同じくして私達の作業は徐々に新梢管理から房の管理へとシフトして行きます。

2014年9月

収穫タイミングを見極めながら・・・

例年より早く8月下旬から秋雨前線の影響による不順な天候が続く中、低温注意報も発令されるなど早くも秋の気配を感じさせます。これを反映したこの8月の気象データには気温の低さと降水量の多さが現れており、中でも日照時間の少なさが顕著となっています。 (日照時間は8月1日~30日で119時間、三澤農場開園以来最低レベルとなっています)
この天候の中、夜温の低下にはほっとしつつも、糖度上昇のスピードはこの時期としては緩やかとなっており、今後の成熟にも遅れが予想されます。既にスパークリング用のシャルドネ2ロットの収穫を終えましたが、今後の収穫は、畑でしっかりと完熟するのを辛抱しながら待ちたいと思います。

2014年10月

秋晴れが続いた九月となりました。

9月の中旬から移動性高気圧に覆われる日が増え、8月の日照不足を補うかのごとく好天が続きました。それを証明するかのように、この9月(1日~28日)は降水量72mm、日照時間も141時間と台風や秋雨の影響も少なく比較的恵まれた天候と云うことができます。
しかし前号でもお伝えした通り8月の日照不足の影響がブドウの成熟の遅れに繋がっており、例年であれば収穫適期を迎えるメルロももう一段の成熟が必要な状況です。幸い早くから残暑が和らいだ為に酸がしっかり残っており、また、冷涼な気候がもたらすきめ細やかなタンニンも期待できそうです。 収穫のタイミングをしばらく延ばすことになりますが、バランスの良い果実が得られるのではないかと思います。この後も秋晴れが続くことを期待するばかりです。

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2014年11月

収穫真っ只中です。

9月の好天から一転して降雨に見舞われた10月となりました。反面日照時間も比較的多いことが物語るように、短期間にまとまった降雨があったことがこの10月の特徴です(10月1日~28日までの降水量は315mm、日照時間は146h)。降水量の多さは連続して上陸した台風によるもので特に18号による降雨は2日間で200mm近くに達しました。
そんな中でも日照時間の豊富さがそれを補い、糖度は順調に上昇しメルロやカベルネ・フランでは24度を越すという非常に高い熟度に達しました。一方の甲州は欧州系品種と違い一筋縄には行かない性質を持っており、8月の日照時間の少なさによる成熟遅れをなかなか挽回できずにいます。それでも房づくりや除葉を徹底して行ったことと、辛抱して収穫を待ったことにより、平均糖度は20度に迫る熟度を達成しています。また例年より冷涼な気候による、綺麗な酸の味わいが2014年の特徴と云えるでしょう。

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2014年12月

2014年ヴィンテージレポート

1月から2月は非常に厳しい寒さに加え、2度に渡る大雪(2月8・14日)により最大積雪160cmという観測史上に残る事態となりました。ブドウ樹の一部には雪の重さによる枝折れなどが発生しましたが、幸いそれ以外には大きな被害はありませんでした。3月中旬から4月にかけては平年を上回る気温が続き、それまでの寒さにより遅れていた樹液流動とそれに伴うブドウ樹の活動が活発となり、萌芽日は平年並みで、シャルドネ→メルロ→甲州→カベルネ・フラン→プチ・ヴェルド→カベルネ・ソーヴィニヨンの順となりました。土壌水分の豊富さが萌芽率を高めたことは大雪の恩恵と云えるでしょう。

好天の5月の後、開花結実期にあたる6月中旬に雨が少なく日照時間が豊富だったことで、全体として良好な結実となりました。梅雨期間は平年より4日長かったものの(6月5日入り、7月22日明け)、6・7月の日照時間は平年並み、降水量は187.5mmと平年の282mmを大きく下回ったことで、果粒の肥大化が抑えられ且つ健全に生育を続けてゆきました。梅雨明け後は夏らしい天候となりましたが長続きせず、8月に入ると曇天が続き三澤農場開園以来の日照時間の少なさ(121.5h)と秋雨前線の影響による降雨(168.5mm)でヴェレーゾンは各品種ともやや遅れ気味となり、糖度上昇も鈍く成熟の遅れが顕著となりました。

9月は前半こそ日照不足の流れが続いていましたが、徐々に好天に恵まれる日が増え、期間を通して見れば日照時間が160.8h(平年142.9h)、降水量は72mm(191.8mm)と一転して非常に恵まれた9月となり、欧州系品種はこの好天の中でようやく成熟の遅れを取り戻し始めました。そしてこのまま秋晴れを期待した10月でしたが、2つの台風や気圧の谷による雨で降水量は317mmと平年の2.5倍。それでも雨の合間に日照時間を稼ぎ平年をやや上回りました。また成熟期を通して平均気温が低かったことも2014年の特徴です。
品質面では欧州系品種で生育期前半の低降水量の好影響でやや小粒だったこと、冷涼な気候により酸を保持できたこと、成熟の遅れを辛抱して待ちつつ10月の雨の合間をピンポイントでつき適切なタイミングで収穫したことで、果汁のバランスを崩すことなく高品質なブドウを収穫できたと云えるでしょう。

昨年飛躍的な品質向上を果たした垣根甲州は、結果的に今年の特異的な気候の影響を最も強く受けました。昨年にも増しキャノピーマネージメントに力を入れ、房下ろしや除葉、樹ごとに適切な収量調整を施しましが、8月の曇天で一際成熟が遅れ、最後まで影響が残りました。更には果梗萎縮という生理障害が多発したことで、糖度の最後のひと伸びがありませんでした。しかしそんな厳しい状況下でも平均糖度はほぼ20度に達したこと、そしてそれ以上に樹ごとの良し悪しを判断出来たこと、垣根甲州のキャノピーマネージメントを一歩進め、その結果を確認できたことは大きな前進です。

特異的な天候が続いた2014年は正に辛抱のヴィンテージと云えるでしょう。カベルネ・ソーヴィニヨンの最終ロットの収穫がこれまでで最も遅い11月11日だったことがそれを端的に表しています。

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